マイナンバー実務検定という資格を聞いたことがありますか?
知名度がそれほど高くないので、聞いたことがないという方も多いと思いますが、れっきとした資格試験です。
本記事の内容
- マイナンバー実務検定とは?
- 受験するメリット、大変だったこと
- おすすめのテキスト、勉強方法
マイナンバーが導入されてから数年が経ちますが、「結局のところマイナンバーの目的って?」「どんなメリットがあるの?」という疑問を持っている方は今も多いです。
そんな疑問を解決するのにおすすめなのが、本記事で紹介するマイナンバー実務検定です!
それでは早速紹介に入っていきたいと思います!
マイナンバー実務検定とは?
まず初めにマイナンバーというのは、2015年10月より、住民票を有する日本国民1人1人に付与された12桁の番号のことです。
そんなマイナンバーは、「社会保障」「税」「災害対策」の3分野で、国が情報を効率的に管理することを目的としています。
マイナンバーは一生使うものなので、その取り扱いをきちんと理解しておく必要があります。
番号が漏洩して不正利用される可能性がある場合は例外ですが、基本的に一生変更されることはありません。
見出しの話に戻りますが、マイナンバー実務検定というのは、マイナンバー制度とそれを取り巻く法律を理解し、マイナンバーを適正に扱うための知識があるかどうかを確認するための試験です。
マイナンバー実務検定は、知識が全く無い方でも大丈夫!
私も知識ゼロの状態から学習をスタートしましたが、無事に合格できましたよ!
私がマイナンバー実務検定を受験した理由
私がマイナンバー実務検定を受験したのは、マイナンバーに関する基本的な知識を身に付けたかったからです。
受験当時の私は金融機関で働いていましたが、マイナンバーを扱う機会はそれほど多くありませんでした。
しかしそこはやはり金融機関。
お客様にマイナンバーについて質問されることが何度かあり、「これはマイナンバーについて勉強をしておいた方が良いのでは?」と考えるようになったことが受験のきっかけです。
マイナンバーに興味のあるお客様が予想以上に多かったので、話題作りのために勉強してみようかな?
どうせなら資格を取って自分のスキルアップに繋げよう!、という思いが大きかったです。
受験したのは3級
マイナンバー実務検定は受験資格に対する制限がないので、何級からでも受験可能です。
私の場合は下記の理由から3級を受験することに決めました!
- 身に付けたい知識はマイナンバーの一般社会人レベルだったから
- 2級以上の内容(仕事で使用するレベル)は必要になった場合、都度学習すれば良いと思ったから
- 他の資格の勉強もしていたので、本試験にあまり勉強時間を割けなかったから
マイナンバー実務検定3級の内容は一般社会人レベルとされています。
とにかく「マイナンバーの基本を学びたい!」という方におすすめです。
2級以上の知識が必要となるのは、ほんの一部の方に限られると思います。
3級を取得した後、必要性を感じた場合にその都度取得していくスタンスがおすすめです!
ちなみにマイナンバー実務検定と並行して勉強していた資格は下記で紹介しています。
よろしければこちらもご覧ください!
マイナンバー実務検定対策で使用したテキストと勉強方法
マイナンバー実務検定3級は独学で合格可能です。
ここからは、本試験に独学で合格した私が実際に使用したテキスト、勉強方法を紹介していきます。
使用したテキスト
使用したテキストは下記の2冊です。
- マイナンバー実務検定公式テキスト
- マイナンバー実務検定 過去問題・解答・解説集3級
問題集は2級のものを表示しています。
「マイナンバー実務検定公式テキスト」は、マイナンバー実務検定における唯一の公式テキストです。
当然、試験内容の全てをカバーしており、内容の解説もとてもわかりやすいものとなっています。
また、本書は3級だけでなく2級の試験範囲も記載しているため、3級合格後に2級を受験する場合でも、新たにテキストを購入する必要がないのもおすすめポイントです。
マイナンバー実務検定1級の勉強は、本書とは別の学習が必要になりますが、3級と2級の学習ならこちらのテキストを選べば間違いありません!
「マイナンバー実務検定 過去問題・解答・解説集3級」は公式テキストの練習問題だけでは物足りなかったので購入しました。
私が受験した当時は問題集の種類があまり豊富ではありませんでしたが、現在ではだいぶ改善されています。
問題集に関してはこれでなくては駄目というわけではありませんので、自分に合うものを選んでください!
勉強方法①テキストを2周する
試験範囲は「マイナンバー実務検定公式テキスト」で全てカバーできるので、とにかくテキストを読み込みましょう。
1周目は目を通すようにサラッと、2周目は内容が頭に残るように1周目よりもじっくりと読むと効果的です。
あまり時間をかけても良くないので、1週間ほどで読み終えることを目安に取り組んでください。
人にもよりますが、3級はテキストのみの学習でも十分合格を狙えます。
とにかくテキストの内容をしっかり理解することが合格への近道です!
勉強方法②過去問に取り組む
テキストを2周したら、次は過去問に取り組みます。
マイナンバー実務検定は毎年似たような問題が出題される傾向にあるので、過去問を使用した学習はとても効果的です。
3級に関しては過去問を使用せずとも十分合格を狙えますが、合格する確率を少しでも上げたい、という方は取り組んでおくことをおすすめします!
勉強方法③間違えた問題は解説をしっかり確認する
練習問題や過去問で間違えた問題は、教科書や問題集で内容をしっかり確認して理解するようにしましょう。
問題を解くことと解説をしっかり確認すること、これらを徹底して繰り返していけば間違いは少しずつ減っていきます。
過去問の9割ほどの内容を理解できれば、本番でも十分得点できるはずです。
ぜひ一発合格を目指してください!
マイナンバー実務検定を受験するメリット
せっかく時間とお金をかけて勉強をするのですから、学習するメリットは気になるはずです。
このメリットについて、実際に受験した私の考えをお話ししていきたいと思います!
マイナンバー制度への理解を深めることができる
マイナンバー制度への理解が深まることは、マイナンバーを適正に取り扱うための知識が身に付くことに繋がります。
例えば、マイナンバーの提示が求められる場面を理解しておけば、必要のない場所でマイナンバーを誤って提示してしまう、という事態を避けることができます。
また、自分自身のことだけでなく、他の方のマイナンバーを取り扱う際にもこの知識を活かすことができるようになります!
インターネットが普及した現在、情報漏洩のリスクを回避することはとても重要なことです!
会社にもマイナンバーの提出を求められる時代なので、取り扱いを学んでおけば意外なところで役立つかもしれませんよ!
マイナンバーについて安全に管理できることをアピールできる
本資格を保有していることは、マイナンバー制度に関する知識があることの証明、すなわち、マイナンバーを安全に管理できる人材であることをアピールすることができます。
また、2級以上の級を取得していれば、企業内におけるマイナンバーの管理業務を行うこともできるので、より貴重な人材として重宝されるはずです。
もちろん、就職や転職の際の面接でアピールすることも可能ですよ!
マイナンバー実務検定を受験するうえで大変だったこと
もちろんメリットだけでなく、大変だったこともありました。
こちらも併せて紹介していきます。
モチベーションを保つのが大変
マイナンバー実務検定における学習の基本は公式テキストを読むことです。
何度も同じテキストを繰り返し読むことになりますが、内容が似たようなことばかりなので新鮮味や面白味がありません。
練習問題や過去問も毎回同じような問題ばかりなので、問題を解くというよりかは暗記に近く、これもモチベーションが上がりづらい要因となっています。
なので私の場合は勉強時間を20分〜30分程度と、自分の集中力を維持しやすい時間に設定することで、気持ちが切れないようにしました。
ダラダラと長時間勉強するよりも、短時間で集中して勉強したほうが身に付きます!
マイナンバー実務検定は自分との戦いなので、モチベーションの維持がなにより大変です。
集中力を維持する工夫が必要になります!
自分磨きで資格試験に取り組んでいる人にとってはコスパが悪い
マイナンバー実務検定の受験料は他の資格試験と比べても高いです。
例えば日商簿記検定なら約半分の金額で受験できるうえ、知名度も簿記試験の方が圧倒的に上になります。
マイナンバーの勉強をしたいのではなく、「就職や進学に役立てたい、会社から評価してもらいたい」といった理由で資格試験に取り組んでいる方は、他の資格を優先した方がいいでしょう。
そういった意味ではあまりコスパが良いとは言えませんが、役に立たない資格という訳ではありません!
マイナンバーを学習したい方にとっては最高の資格ですよ!
まとめ:マイナンバー実務検定はマイナンバーを学ぶのにもってこい!
マイナンバー実務検定の学習がおすすめな方
- マイナンバーについて学びたい方
- 企業内でマイナンバーの管理者になりたい方
- 短期間(約1ヶ月)の学習で取得できる資格が欲しい方
マイナンバー実務検定は言い回しが複雑だったり、引っ掛け問題が多く出題されたりしますが、3級の合格率は約8割と比較的高めで、それほど難しい資格試験ではありません。
テキストをしっかり読んでいれば解ける問題が出題されるのため、試験対策も比較的立てやすく、勉強時間も他の試験と比べて短時間で済みます。
今後のためにマイナンバーの学習をしたいと考えている方は、ぜひマイナンバー実務検定の受験を検討してみてください!